失敗しないための!スキーシール(クライミングスキン)の選び方
2019.08.18
スキーシールも今や毛の素材、接着方式などにたくさんの種類(メーカー)があり自分には何があっているのか選択が難しくなってきています。
そこで今回はシール(クライミングスキン)の選び方についてお伝えします。
スプリットボードも同じです。
シールの選び方-STEP1 スキンの素材
お使いのスキーのメインシーズンはいつでしょうか?
スキーシールの毛の素材はモヘアとナイロンがあります。
またはモヘアとナイロンのミックス。
一般的にモヘアは乾雪、ナイロンは湿雪に効き易いといわれます。
今回選ぶシールを装着するスキーがどの雪質で使うことが多いのかによって素材を決めましょう!
しかし、実際はいろいろな雪質で、いろいろな時期に使うと言う場合もあります。そんな場合はモヘアとナイロンをMixしたシールも発売されています。
また、グロップ力も大切ですが前方への足の運びやすさも重要なポイントです。
特に長いハイクアップになってくるとグリップが良すぎて、前方への滑りが悪いシールだと疲れもたまってきます。
一般的には前方への滑りの良さはモヘアの方が良いと言われています。
(ナイロンでも毛の向きなどにより前方への滑りの良いものもあります。)
2019年最新のシールラインナップでご紹介します!
モヘア100%シール
・ポモカ CLIMB PRO MOHAIR
・G3 アルピニストプラススピード
・G3 ミニミスト スピード
・contour Hybrid pure
ナイロンシール(ナイロン100%)
・BD アセンション STS
・BD アセンション スプリットボードSTS
・ポモカ CLIMB2.0
・ポモカ FREE2.0スプリットボード
・colltex ピオル
・モンタナ モンタニー CUT&GO SET
・モンタナ モンタニー CUT YOUR SKINS
・G3 アルピニストプラス ユニバーサル
・G3 アルピニストプラス グリップ
・G3 ミニミスト ユニバーサル
・G3 エスケーピスト ユニバーサル
・G3 スプリットボードプラス ユニバーサル
・G3 スプリットボードプラス グリップ
モヘア&ナイロンMixシール
・BD グライドライト ミックスSTS (モヘア:ナイロン=65:35)
・BD グライドライト スプリットボードミックスSTS (モヘア:ナイロン=65:35)
・BD グライドライト ミックスカスタムSTS (モヘア:ナイロン=65:35)
・BD ウルトラライト ミックスSTS (モヘア:ナイロン=65:35)
・ポモカ CLIMB PRO S-GLID (モヘア:ナイロン=70:30)
・ポモカ CLIMB PRO S-GLID TIPON ※(モヘア:ナイロン=70:30)
・colltex トディー (モヘア:ナイロン=65:35)
・colltex クラリーデン※ (モヘア:ナイロン=65:35)
・モンタナ モンタミックス CUT&GO SET (モヘア:ナイロン=65:35)
・モンタナ モンタミックス CUT YOUR SKINS
・G3 アルピニストプラス グライド(モヘア:ナイロン=70:30)
・G3 ミニミスト グライド (モヘア:ナイロン=70:30)
・G3 エスケーピスト グライド (モヘア:ナイロン=70:30)
・G3 スプリットボードプラス グライド (モヘア:ナイロン=70:30)
・コーラ ユニバーサルグルー (モヘア:ナイロン=?:?)
・コーラ ユニバーサルバキューム135※ (モヘア:ナイロン=?:?)
・コーラ ピークススプリットボード (モヘア:ナイロン=?:?)
・マジックマウンテン ミックスモヘアクラシック (モヘア:ナイロン=70:30)
・contour Hybrid mix ※ (モヘア:ナイロン=65:35)
・contour Hybridスプリットボード ※ (モヘア:ナイロン=65:35)
BD=ブラックダイヤモンド(BlackDiamond)
※ は後述のグルータイプではないシール
シールの選び方-STEP2 スキンの幅
シールの幅がしっかりスキーに合っていないと、急斜面でのスリップにつながり、思うように斜面を登れず体力を消耗してしまいます。
シールがスキーのエッジより1mm位入った位置でサイドカーブに沿っているのが理想的です。
ではどこで合わせましょう?
つまりサイドカーブの始まりはどこにしましょう?
スキーのディメンションと呼ばれるTOP(トップ幅)-CENTER(センター幅)-TAIL(テール幅)のうちTOPを見ます。
トップ幅のプラス1cm〜マイナス1.5cmくらいの幅のスキーシールがベストです。
たとえば132mmのトップ幅のスキー板では140mm〜125mmくらいのシールが合います。
125mmではトップからしっかり効かないじゃん!?
と思うかもしれません。
でもスキーには通常サイドカーブがあります。
トップ幅が132mmでもトップから10cmも下がればスキーの幅は125mmになります。
トップ付近に滑走面が露出する範囲は少しなので問題は全くありません。
シールの選び方-STEP3 固定するトップ&テールのパーツ
スキーのトップ、テールの形は様々です。
しっかり固定されていなければ意味がありません。
しかし慣れている方はテールはパーツで固定しなくても大丈夫と言う方もいます。
扱いに慣れていて、しかもしっかり丁寧に貼っている方です。
不安な方はテールにパーツの入っているシールをおすすめします。
通常はシールの購入時に付属されているパーツでテールは問題なく固定できますが、テールがツインチップスキーのように丸い場合はG3 ツインチップコネクターキットなどを使って固定できます。
このパーツはG3スキーシール用ですがBlackDiamondのSTSシステムとも相性が良いです。
またしかも最近は接着面がグルータイプでないシールが増えています。
グルーがベタベタになることもないので扱いやすいように思います。
しかし実際はかなりの低温化やベチャベチャな水分が多い雪の場合、シールが滑走面にくっつきにくくシールがはがれやすい場合があります。
そのようなシールの場合はテールも固定することをおすすめします。
(これについてはstep4として紹介していますがこの段階で判断することもあります。)
スプリットボードのシールのテールの固定方法
スプリットボードの場合は前出のブラックダイヤモンドのSTSテールキットとG3のツインチップコネクターキットで上手くいくことが多いです。
また最近ブラックダイヤモンドからスプリットボード用のテールストラップが発売されました。
ただこちらすべてのスプリットボードで上手く使えるというわけではありません。
先日お持ち込みいただいたバートンのボードではうまくいかず、通常のSTSテールストラップで上手くいきました。
しかもG3のツインチッピコネクターキットも使わずに。
ボードの形状によって使うパーツが違いますので選ぶ際にお店に板を持ち込むことをおすすめします。
ちなみにスプリットボードの場合TOPはスキー板と違い斜めにパーツを付けるようになります。
シールの選び方-STEP4 シールの粘着タイプ
場合によってはこの項目を1に持ってきてもいいかもしれません。
シールをスキーにくっつける面(粘着面)の素材の話です。
シールは一般的に有機樹脂ベースのグルー(糊)が使われています。
ペタペタするやつです。
特に日本に多いのですがそのグルーが経年によりベタベタになることがあります。(ベタベタになってしまったらグルーの張り替えで復活できます。詳しくはこちらをご覧下さい。)
使用方法、地域などによってはそのような症状の出ない方もいます。
なのでグルーで大丈夫、グルーが好きという方もいます。
そのようなグルーの劣化、変質のトラブルの対策としてグルーを使わないシールがあります。
STEP1で※を付けたシールです。
具体的な商品名ですと、コールテックスのクラリーデン、ポモカのTIPON、 contour のシール、コーラのバキューム、GeCkoがそれにあたります。
現行品でないものだとコールテックスCT40、コールテックスWhizzz、コールテックスのCONBINなどがグルーを使わないシールです。
扱い方、特徴など各社独特です。
使いたい、好きな、気になる素材などがあったらそれを選んでから上記の1に戻りシールを選んでも良いと思います。
STEP4→1→2→3 の順です。
まとめ
STEPを4つに分けてシールの選び方を解説してみました。
ある程度の参考にはしていただけるのではないかと思います。
ただ、シールの説明には上級者用などと書いて有るものもあります。
これはシールをグリップさせるのがうまい人は、多少グリップ力の劣るシールでも前方への滑りを重視して選ぶこともあるので上級者用と言っている場合もあります。
なのでバックカントリーを始めたばかりの人が重視するポイントが前方への滑りでしたらそのシールを選んでいけないわけではありません。
どれを選んでいいか分からなくなってしまった場合には専門店に相談すれば良いものをチョイスしてくれると思います。
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