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ウロコ(ステップカットスキー)にNTNって話

2023.04.26

昨日至仏山に遊びに行ってきたのですが、前からやってみたかったウロコ板にNTNのテレマークスキービンディングを付けて遊んできたときに思ったことなどをご紹介します。

私のスキー板G3のスピットファイヤーにはもともとG3のタルガを付けていたのですが、タルガが生産終了した今後はパーツが壊れた際にちょっと面倒だなってのがあってビンディングの付け替えを考えていました。

75mmタイプのビンディングにするかNTNタイプにするかですが、今回は今メインで使っているNTNブーツのターミネーターXで遊びたかったのでNTNタイプにしてみます。

22デザインにはご存じのようにアウトローかリンクスの2種類がありますが、手持ちの22デザインのアウトローか新な購入になりますが軽量のリンクスかで悩みました。
で、今回はせっかくの軽量のウロコ板なので慣れたアウトローではなく、軽量をコンセプトにリンクスにしてみました。

ちょうど友人がスティンガーにアウトローを付けたので良いサンプルが取れそうだなって期待で至仏山を遊んできました。
その時の動画がこちら

リンクスは試乗会で履いたのとメーカーから数日借りただけで、いきなりのデビューが山だったので若干不安があったのですが全く問題ないですね!
快適に雄叫びを上げることが出来ました。

ということで本題に入ります。

まず、手に持った感覚。
あたりまえですが非常に軽くていい感じです。
前付けていたタルガT9が1300gくらい(普通のタルガは1400gくらいだったかな?)なので1000gのリンクスで300gくらい軽量化に成功です。

そして気になっていたのが歩行時のピボットポイントによるウロコの効き具合です。
リンクスはATビンディングと同じコバにあるTLTの穴の位置を支点にして踵が上がります。
前に使っていたタルガはアッセントタイプでないのでそこまでつま先で上がらず雪面に対して力が加えやすいです。
でも、これに関してはつま先近い支点で踵が上がるタルガアッセントなどのビンディングであまり問題ないことは体験していたので案の定問題なかったです。
しっかりとウロコは効きました!

ただこの日の問題は凍った雪面にウロコが効かないという当たり前の現象です。
でも、それは前日の天気予報で想像は付いたのでこんなものを持って行ってみました。

ちょっと見えにくいのですがハーフシール(キッカースキン)です。
手持ちのは細板の時に使っていた幅58mmくらいのシールなので板に対してはめちゃめちゃ細いですが、これがあるだけでもウロコで歯が立たない斜面も問題ありません。

私は今までウロコ板が不安な方にシールがあるのならば念のためにシールを持っていけば?と提案していましたが、ウロコ板にハーフシールもありですよ!
スキン部が73cmもあるので、使い方や板によってはかなり戦力になります。
ご購入はこちら(50mm、65mm、80mm、95mm、105mmの種類があります。)
↓  ↓  ↓

次に使いにくかった点についてです。

ご存じの方もいると思いますが、リンクスはブーツを装着した状態ではスキーモード⇔ウォークモードの切り替えはブーツを外してから出ないとできません。

テレマークスキーのウロコ板での楽しみ方の一番の利点は登ったり滑ったりがシームレスで行えることかと思います。
これがリンクスでは出来ないんです。
リンクス履いてたってテレマークには変わらないから踵上がるんだし歩けるでしょ?
って思いますよね?
でもリンクスでは歩行時は踵があまり上がらずそのために流石にうまく歩けないです。
オプションで出ているソフトプレートならばもしかして少しは歩けるかもしれません。
(これについてはまだ試せていません。)

この点は友人が付けたアウトローに軍配が上がります。

アウトローならばビンディングの先端で簡単にスキーモード⇔ウォークモードの切り替えが出来ます。
もう一度言うとテレマークスキーのウロコ板での楽しみ方の一番の利点は登ったり滑ったりがシームレスで行えることかと思います。
これがアウトローならば出来るんです。
なのでウロコ板にNTNビンディングを組み合わせるならばアウトローだなと思いました。
(私の考えです。)
スキーモード⇔ウォークモードを簡単に切り替えるという意味ではロッテフェラーのフリーダムなどもありだと思います。
重さもアウトローとほぼ一緒なので。

誤解の無いように言っておくと、リンクスでもブーツの脱着は一瞬なので面倒だと思わない方はウロコ板にリンクスありです。
私はアウトローに比べれば少し面倒だなって思ったという感想です。

今後ウロコ板にNTNビンディングを組み合わせようという方が多くいると思います。
今回の件ぜひ参考にしてみてください。


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