ウィジー、クラリーデンをお使いの皆様へ
2022.10.22
コールテックスのシールのアクリルタイプ(ウィジー、クラリーデン)の補修は専用のアクリルのシートを貼るだけでとても簡単でした。
その補修に使うアクリルテープが今年は生産されず販売されないとメーカーより連絡がありました。
今後も生産されないのかは今のところ不明です。
困るのが粘着力の落ちてしまったそのシールをどうやって今後使うかです。
メーカーより代替えの方法を教えてもらったのですが、今のところ紹介するまでの自信がないのでもう少々お待ちくださいませ。
自分でその方法を試してして大丈夫だと思ったらこのページを加筆修正し紹介いたします。
取り急ぎの報告でした。
以下追記2022.12.22
今後のウィジー、クラリーデンの粘着力復活方法
お伝えしていましたアクリルテープに変わる粘着面の補修方法の続きですが、自分で試してみて大丈夫だと判断したので情報の公開になります。
使うのはこれ↓
これは廃盤になったCOMBINというタイプのリコーティング剤でした。
ボトルにチューブの液を混ぜて使用します。
これ同じく廃盤になった吸盤タイプのシールCT40のリコーティングにも使えますが、
CT40の場合はボトルだけを使います。
↑
注意です。
今回話題にしている
ウィジーとクラリーデンのアクリルタイプにはCOMBINと同じように2液を混合して使います。
同梱の説明書にも記載されていますが、
1,ボトルにチューブを絞り出して付属のヘラで30秒かき混ぜます。
2,蓋の裏についている刷毛で塗ります。
3,6~8時間乾かします。(注)
※作業前にはシールの粘着面を中性洗剤とぬるま湯で洗いゴミを極力落としましょう。
あまり落ちないという意見もありますが、くっついた大きなゴミも軽く爪で擦ったら結構落ちます。
砂とかは問題なく落ちます。
情報の公開に時間がかかったのはこの工程3の部分で検証したいことがあったためです。
実は以前自分のCOMBINでリコーティング作業をした際に、塗った液が全然固まらないことがありました。
メーカーに出したのですが、本国からは「そんなことはない」としか報告がなかったそうです。
固まらなければ板の滑走面に付いてしまい、登る以前の問題です。
そんな商品を販売できるわけはなくしばらくCOMBIN用には販売をしませんでした。
(CT40用としては販売しました。)
なので今回クラリーデンを所有しているお客様の協力のもと検証をしていました。
結果ですが、皆様に紹介は出来ますが注意が必要です。
説明書にある乾燥時間6~8時間ですが、やっぱりその時間では固まりません。
同時にもう1本作業してみていましたが、触るとなんかまだベトベトしていて滑走面に貼ってみたら粘着質が残って山では使えません。
この時の乾燥時間は約20時間くらいです。店舗での作業なので10時間くらいまでは暖房を付けた状態、そのあとは暖房なしの室内でした。
それでもしっかり固まらなかったです。
なので定休日と臨時休業の2日間そのまま放置しておきました。
そして先ほど触ったら固まっている様子です。
板に貼って剥がしてみたら問題なし。
粘着力はかなり具合良いです。
なので使用には少し注意が必要です。
山に行く前日に作業すると8時間以上あると思い余裕に見えますが、使える状態にならない場合があります。
COMBINに時の私がそうでした。
その時は予備のグルータイプのシールを持っていたので大丈夫でしたが…
なので作業には数日の余裕をもってください。
なお、この液はアクリルタイプではなくシリコンタイプです。
ウィジーやクラリーデンの場合はアクリルのシートをアクリル層の上から貼って、また粘着力が落ちた時にはそのアクリルシートを剥がして、またアクリルシートを上から貼るというようにしました。
今回のリコーティング方法はアクリル層の上にシリコンの溶剤を塗ってしまいます。
剥がすことはできません。
また粘着力が落ちてきたときにはその上からまた塗るようです。
厚く塗るとサイドに流れ出ると思うのでそんなに厚く塗らないので2回目も大丈夫かと思いますがだんだんとシールは重くなると思います。
今回やってみてセンター86mmの171cmの板用のシールペアは1ボトルで問題なく塗れました。
余ったらボトルを閉めて保存して次回用に取っておきたくなりますが2液を混ぜているので固まっていき時間を空けての2回目は使えません。
メーカーの動画を貼っておきますので作業手順としてご確認下さい。